超簡単解説:VUCAって何?
VUCAという言葉、最近よく耳にしますよね。
なんとなく意味はわかる、でも本当は、詳しいことはわかっていない、
という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、VUCAを超簡単解説します!
VUCAとは
Volatility、Uncertainty、Complexity、Ambiguityの頭文字を取ったもので、
変動が激しく、不確かで、複雑で、不明瞭、という意味です。
VUCAな世の中とは、変化が激しく、複雑で、誰も未来を予測できない世の中ということになります。
なぜ今VUCAなのか
昔から予測不可能な疫病や、気象の変化、自然災害はありました。
テクノロジーの進歩により、それらの予測や対応がかつてより可能になったなのに、なぜ今VUCAなのか。
理由は大きく3つあると、こぶたろーは考えています。
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情報技術視点
グーグル、アマゾン、アップル、フェイスブック、マイクロソフト、ウーバー、Airbnbなど、テクノロジーを武器にした企業が出現したことで、業界にゲームチェンジが起こり、ある種の企業は淘汰され、私たちの生活も、既存の枠組みから離れ、新たなライフスタイルを取り入れるようになったかと思います。
これから更に、5G、AI、ブロックチェーン、量子コンピューターなどが様々なテクノロジーが、産業や生活に入り込んでくることで、ビジネスの更なるゲームチェンジ、ライフチェンジが起こることだけは予想できます。ただ、様々な国、企業が激しく主導権争いをしている最中ですが、中国が主導権を握るのか、アメリカが主導権がを握るのかでも、影響は異なってくるため、先を見通すことが難しい状況です
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地政学的視点
東西冷戦から、アメリカ一強を経て、これからGDPで中国が1位になります。さらに先には、インドが3位になると予想されています。
これから、イデオロギーの異なる米中2強という新しい時代に本格突入するのですが、両者の綱の引き合いがどうなるかが不確定要素となり、そこにインドや歴史あるヨーロッパ諸国が絡んできることで、更に複雑さを増していきます
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社会の枠組み視点
特に日本においてですが、かつては身分制度により、自分は何のために生まれてきたのか、自分は何をすべきかを自分の中で納得しやすい環境でした。
戦後は、終身雇用、年功序列という制度により、会社への帰属意識が高まり、一度会社に入ってしまえば、先まで比較的見通しやすい状況だったかと思います。
しかし今は、そのような大きな物語がなくなり、国がライフモデルを示すことができず、どのように生きていくかは、個人の自由と責任を委ねられることになりました。
自分の使命ややりたいことを持っている人にとっては、より良い環境になりましたが、そうでない人にとっては、何をしたら良いのか、やっていることが正しい道に進んでいるのかがわからず、精神的に不安定で不透明な状況に陥りやすくなっています
先が見えないVUCAな世の中なので、先まで見通した完璧なシナリオを作るのは難しくなっています。そんな時には、行動したことによる結果や環境変化を観察しながら、それに合わせて俊敏に機動力高く行動・変化・修正していくことが重要かと、こぶたろーは思います。
ミクロ的には、その時々で、一人一人が自分で仮止めで良いので、正しいと思えること、納得できることを考え、行動する。違うなと思えば、方向転換をして、また一からやり直す。
修正しやり直すことに、寛容かつ制度的にも容易な世の中になれば良いなと思います。