サバイバー

国立大学で心理学を専攻した後、マーケティング業に携わり、20年近く、日々人の心理について洞察し続けてきた「こぶたろー」の、ビジネスをサバイブするためにちょっと役立つかもしれないし、役に立たないかもしれないブログです

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超簡単解説:DXって何?

DXとはDigital transformationのことですが、最近よく聞く言葉の一つかと思います。
よく聞く言葉であるのですが、DXの本質が何かと問われるとわかりづらいですよね?
そんな、わかるようでわからない、DXを超簡単に解説いたします!

 

DXを一言で言うと?

業務プロセスや、提供する「製品・サービス」をデジタル化すること

2種類のDX

こぶたろーの解釈としては、DXと一括りに言っても、大きく分けて2種類のDXがあると考えています。

  1. 業務プロセスや手続きを効率化するDX
    業務プロセスや各種手続きをデジタルテクノロジーを用いることで、自動化、効率化していこうと言うものです。
    社内承認をオンライン上で行うことや、オンライン会議システム、色々なデータをリアルタイムで一覧できるダッシュボードの導入などが挙げられます

  2. 顧客体験(UX)を新しくするDX
    デジタルテクノロジーを活用して、新たな顧客体験を提供しようと言うものです。
    オフライン中心で、サブ的な役割としてのデジタルを位置付けるのではなく、オンラインとオフラインを統合して、顧客にとって最も価値ある体験を設計し、そこからデータをとり、そのデータから得られた知見を顧客体験にフィードバックしていこうとするもので、以前に超簡単解説したOMOやアフターデジタル的世界観と同等と考えています。

    具体的には、オフラインで行っていた食事のデリバリーやタクシーを、デジタルで完結してしまおうとか、ランニングシューズを購入するポイントでしか接点を持っていなかったメーカーが、アプリを提供することで、ランニング中にも顧客とリレーションを持とうとすることが例として挙げられます。

     

    busitaroblog.hatenablog.com

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2種類のDXの間のDX 

ややこしいのが、「顧客体験の提供を自動化」するDXです。
上記「1」と「2」の間にあるような類いで、MAツールを用いて、自動で顧客にメールを送るとか、効率化のためにコールセンターにチャットボットを導入してみようといったものです。
一方で、単純に効率化、自動化と言った目的だけではなく、顧客のことをより詳しく知り、新たな顧客体験を提供するという大きな枠組みの下で、MAツールやチャットボットを導入するというやり方もあります。
せっかくやるなら、効率化・自動化に止まらず、後者まで考えて導入した方が良いのではないかと、こぶたろーは考えますが、本当に効率化につながるのであれば、効率化のためだけのDXも否定するものではありません。
何のためにDXするのか。目的を明確にするのが最も重要だと考えます。